実感なき出発
2023/2/17 - 出発日前日は、ごく普通にバイトをしていた。
とはいえ多少は浮かれた気分ではあり、その日のバイト仲間との会話を自らアメリカ色に染めていたと記憶している。
しかし、その時点での荷物の準備は最悪の状態だった。
バイトが終わり帰宅した後、やっと荷造りを開始した。
午前4時頃にようやく荷物が一通り出来上がり、布団に潜った。
だが、この期に及んでもなお「このまま成田空港行くのをサボったら計画が全て台無しになるのかぁ…」という考えが頭をよぎるほど実感が沸かない。
結局、寝たのだか寝てないのだか分からない夜を過ごした。
眠りに落ちた記憶もなく、耳に突き刺さるアラームで目が覚めた。
成田空港へ
成田空港へは成田線直通の横須賀-総武線に乗れば横浜駅から一本でたどり着く。
西口から見て一番手前のホームから、青と黄色のラインの車両に乗り込む。
不思議なことに、新川崎・武蔵小杉に辿り着くまでの時間が普段の30倍近くに感じたのに、品川あたりからはタイムスリップしたように一瞬で過ぎ去った。
これは、自分が「忘れ物をよくするくせに準備をギリギリに行う体質だから」かもしれない。
家を出てからしばらくは忘れ物の心配をするものの、取りに戻れる範囲を超えるとキッパリ諦めが付くのだ。
加えて、忘れ物への諦めが付いた瞬間から、ようやく旅に出る実感が追い付いてきたのだった。
そうこうしている間に成田空港にたどり着いた。
8月に弾丸で宮崎へ行って以来の半年ぶりの第1ターミナルは、国籍を問わずたくさんの人で溢れ返っていた。
コロナ禍からwithコロナへ、世界が移行していく様子を肌で実感した。
チェックインを済ませ、遅めの昼ご飯を食べた。
海外(特に欧米)に行くときは「高脂質高糖質な食べ物に偏りがち&主食は小麦ばかり食べがち」になるため、和食を食べたい気分になる。
今回選んだ和食は、、、
横浜家系ラーメン(高脂質高糖質小麦食品)
まぁ、ネギチャーシュー丼を付けたからセーフである(謎理論)。
出発前の最後の和食(家系ラーメン)を平らげ、保安検査・出国審査を済ませていざ搭乗!!
このときの気分を、2023年2月18日に成田空港第1ターミナル37番ゲート前待合スペースで待機中の富川は
「これからどういう事が起こるだろうか、どういう出会いがあるだろうか、どういう発見があるだろうか、、、、非常に楽しみだ。」
と、ノートに記している。
- だが、このときの富川はまだ、この後に待ち受ける困難を知る由もなかった。
(day1-2に続く。)