【永久保存版?】アメリカの僻地・サウスカロライナ州フローレンスへの行き方 - 音楽探求のためだけにアメリカに一人旅した話day0-3 (前日譚その3)

一つ前の記事のダイジェスト

Andy Timmonsのライブチケットを取ったが、開催地はなんとサウスカロライナ州のフローレンスという僻地だと判明!!

行き方が全く分からない!!

アメリカ現地生活が長い友人を頼るもお手上げ状態!!

ググった限りでは片道で30万円オーバー!!

詰み!!

 

今回の記事のダイジェスト

(自分には縁がないと思っていた)旅行代理店に駆け込み、フローレンスへの航空券を探す方法を教えてもらった。

そして、何とか片道12万ちょいの一人旅には妥当な価格の航空券を見つけ、無事に取ることができた!!!

今後何らかの理由でなるべく低予算でサウスカロライナ州フローレンスに行く予定ができた方は、今回の記事を参考にして頂けると私・富川は幸いである。(ちなみに、そんな日本人が後にも先にも存在するのかは甚だ疑問である)

 

"旅行代理店偏見モンスター"からの卒業

旅行代理店は、自分のようなハイパーフッ軽・ハイパー適応力な気質の人間(※前日譚その1を参照)の一人旅には無縁の存在だと思っていた。

 

一人旅の良い所は、移動手段や宿泊を含めた旅程を自分の水準で独断で決められることにあると思っている。例えば、ハイパー適応力の自分の感覚では、安全な寝泊りさえ保障されていれば十分である。一人旅では、「快適なホテルがいい!」みたいな(適応力が一般的な)同行者の都合を配慮する必要がないため、本当に気楽なのだ。

旅行代理店といえば「M泊N日で行く!エンジョイ!○○ツアー!(※イメージ)」と銘打った、いかにも「旅が常に快適で楽しいものでないと許せない人」のために旅を提供してくれる窓口という偏見があった。その類の人とどうしても旅行に行かざるを得ない場合ならまだしも、一人旅にはそんな窓口は不要だと思っていた。

 

加えて自分は、旅程を組むことをシミュレーションゲームとして楽しむ人間である。何ならシミュレートする対象が(ハイパーフッ軽な)自分自身なのだから、下手なシミュレーションゲームよりも断然スリリングで楽しいとすら思っている。

旅行代理店に行くということは、シミュレーションゲーム要素という旅の大きな楽しみを自ら奪われに行くこと(しかもお金も余分にかかる)、という偏見もあった。

 

このように、自分は"旅行代理店に対する偏見の塊に手足が生えたモンスター(旅行代理店偏見モンスター)"といっても過言ではない人間である。一人旅には、後にも先にも旅行代理店を使うことはないものだと思っていた。

だが、先述の通り(全幅の信頼を置くSGさんを以てしても)詰み確定の状態にあった。SGさんとの相談の末、「やはり旅のプロを頼るしかない」という結論に至り、大手旅行代理店のJTBに駆け込むことにしたのだった。

 

「ハイパーフッ軽・ハイパー適応力をきっかけに思い立った一人旅(※前日譚その1を参照)で、ハイパーフッ軽・ハイパー適応力が故に偏見を抱いていた旅行代理店を頼る。」という何とも皮肉な構図がこのようにして出来上がったのである。

 

結果として、この判断を取ったことで、フローレンスへの一人旅が著しく現実的なものとなった。そして自分は改心し、無事に"旅行代理店偏見モンスター"を卒業した。

 

元・旅行代理店偏見モンスター vs JTB

JTBに行って旅の相談をするには、オンラインによる事前予約が必要だった。希望する時間や、相談したい内容を所定のフォームに入力して送信する形式である。

「このフォームに『フローレンス』という地名を入力した人は後にも先にも自分だけなんじゃないか」と思いながらフォームを埋めた。

 

フォームを無事に送り、相談の予約確定のメールが届く。窓口へ行くや否や、担当の方から掛けられた言葉がコチラ。

 

「このような依頼は初めてです」

 

 

(そりゃそうだろうな…)

 

ちなみに、窓口で具体的な航空券の料金を教えてもらうには手数料が発生するみたいだ。しかし、料金が比較的安い航空券の経由地や発着時間を教えてもらう分には無料だった。その場合は当然、教わった内容をもとに、JTBのサイトやexpediaで航空券の値段を自力で確認するといった過程が必要である。

 

フローレンスへ行くことになった経緯を軽く説明すると、担当の方は「素敵なきっかけですね、無事辿り着けるにように頑張ります」と言ってくださった。そして、無料で対応できる最大限の範囲で懇切丁寧に相談に乗ってくださった。

担当してくださったJTBの方、本当にありがとうございました。

 

ああ、そして旅行代理店偏見モンスターだった頃の自分を殴りに行きたい。

 

最低価格のフローレンスへの行き方を探す

JTBの担当の方曰く、フローレンス空港に行くには、シャーロット・ダグラス国際空港(CLT)を経由することが必須になるとのこと。

また、CLTは国際空港ではあるものの日本からの直行便があまり設定されていないらしい。つまり、アメリカのどこか大きな空港を経由することがほぼ確実であるとのこと。

そしてこの2つを総合して考えると、

 

NRT(成田空港)

→【アメリカのどこか大きな国際空港(クソデカ国際空港)】

→CLT(シャーロット・ダグラス国際空港)

→FLO(フローレンス空港)

 

という経路を辿ることが確実であると教えてくださった。

 

また、自分で調べるときは、区間を「NRT→【クソデカ国際空港】」と「【クソデカ国際空港】→FLO」の2つに分けて調べるといいよ、とのこと。

 

JTB様様のおかげで必要な作業が明確になったところで、帰宅するや否や【クソデカ国際空港】の部分を色々なパターンで試し、なるべく安く行ける経路を探すことにした。

 

アメリカの東側にある国際空港という国際空港を片っ端から入れて調べた。その結果、「【クソデカ国際空港】=デトロイト・メトロポリタン空港(DTW)」とした場合が一番安いことが判明した。(下図を参照)

色々な【クソデカ国際空港】をexpediaで比較した様子

具体的な行程を説明しよう。まず、ユナイテッド航空で成田空港からニューアーク空港(EWR)を経由してDTWに行く。その後デトロイトで一泊し、アメリカン航空でDTWからCLTを経由して、晴れてフローレンスに辿り着く。

 

こうして、飛行機を4本も乗り継いで行くという、交通手段が発展しまくった現在とは思えない程度に過酷な旅程が決まった。ただ、できるだけ最安値を突き詰め、最初は30万円オーバーと出てきた航空券代が12万ちょいに収められたのは非常に喜ばしい限りである。

 

まとめ

今回の目的地であるサウスカロライナ州フローレンスを含め、「アメリカの僻地に行きたい・行く用事ができた・どうしても見たいアーティストが来る…etc」という方にとっては割と参考になる記事になったのではないだろうか。

個人的には、経由地をちょっと変えるだけで数万円も得するというのが非常に興味深かった。

 

あと、一人でも多くの旅行代理店偏見モンスターに読んでもらえることを切に願う。

(※この記事は前日譚ということで、出発前に書いたものです)