ユナイテッド航空って大丈夫?
今回の旅は、タイトルと前日譚シリーズで述べた通り「音楽のためだけ」の旅として企画している。
なので、往復の交通費・宿泊費を含む他の出費は必要最小限に抑えた。
ただ、過去記事にもした通り、往路の航空券の最安値を探すのには超絶大苦戦した。
(行きの航空券の最安値を探し出した記事はコチラ)
tommykawa-guitar-experience.hatenablog.com
見つけ出した往路の最安値の大きなカギの一つ、それは「ユナイテッド航空」だった。
同じ経路でも、他の航空会社よりも下手すると半額近くも安くアメリカ大陸に上陸できるのだ。(10万円でお釣りが来た)
「『安い』には理由が付きもの」とよく言われるが、実際はどうなのだろうか。
googleで「ユナイテッド航空 評判」と検索した結果がコチラ。
必要最小限の限界貧乏旅への耐性には自信があり、覚悟も決めていたはずの私・富川も不安になった。
とはいえ、どんなに冷遇されようとAndy Timmonsのライブ会場にたどり着きさえすれば十分だと割り切って、航空券を購入したのだった。
というわけで、ユナイテッド航空は実際どうだったのか?富川的レビューを中心に、今回の記事を書いていこうと思う。
なるべく最安値でアメリカに旅をしようと考える方の参考になれば、私・富川は幸いである。
いざ機内へ。座席の様子
ユナイテッド航空では、座席指定に別途料金が発生する。
これはpeachやjet starなどのLCCと同じシステムであり、格安運賃を実現する理由の一つである。
運良く、成田~ニューアーク便では窓側の座席だった。
席に座り、最初に思った感想は「膝周りが少し窮屈」だった。
おそらく座席の前後間隔は狭い設定なのだろう、ここにもコスト削減の理由が見て取れる。
(※なお、参考までに富川は身長175cmで、日本人男性の中では"大の小"あたりの体格である。)
足元スペースが比較的狭い(※富川の感覚に基づく)ため、座席に持っていく荷物は必要最小限にして、残りは座席上の収納スペースに入れてしまうことをオススメする。(富川は荷物を全部足元スペースに置いてしまい後悔した)
横を見ると、墨が沢山入ったイカツめな雰囲気の外国人の方が隣に座っていた。
その腕には、「珍しい」という日本語のタトゥーが彫られているのが目に留まった。
「"文字通りの『珍しい』タトゥー"とはこのことか…」と思った。
(※ユナイテッド航空とは全く関係ありません)
話を戻そう。
座席の設備は、リクライニング、折り畳み式テーブル、座席ポケットと他の航空会社と比べても大差はない。
椅子自体も特別ボロボロでもなく、特に不自由はなかった。
ただ、ちょっと気になってしまったものがコチラ↓
まぁ、飛行機が墜ちたりしない限り問題ないか。(超絶ポジティブ思考)
座席周りのレビューはざっと以上だ。
離陸。そして機内食
飛行機が動き出し、滑走路へと向かう。
いよいよ日本を離脱するのかと思うと、期待と不安を二つの核とした、複雑で前向きな気持ちになる。
助走を開始する。
滑走路のコンクリートの凹凸が、座面からの振動で身体に伝わる。
振動が消え、揚力がお尻を底から持ち上げる。
ついに日本の地から飛び立ったのだ。
離陸してから約1時間後に、軽食と飲み物サービスの時間が来た。
飲み物はソフトドリンク・アルコールの両方から選べ、種類も豊富だった。
自分は赤ワインをチョイスした。
プレッツェルも赤ワインも美味しくいだただいた。
その後間もなくして機内食の時間となった。
国際線の機内食あるある質問「Beef or Chicken?」を期待して待っていると…
CAさん「Chicken or #$%?!」
チキンじゃない方が聞き取れなかった。
(後でパスタだと判明した)
もう一つが何なのかは気になりつつも、とりあえずチキンを選択。
(暗くて見づらいかもしれないが)写真の通り、「甘辛ソースの唐揚げ定食」みたいなものが届いた。
デザートには、なんと大福まで付いている。
なんだ、普通に和食食べれたやん。
JALやANAではない海外の航空会社でも、日本発着なら和食の機内食が提供されるのかもしれない。
もちろんインスタントではない普通の食事とは比較できないにしても、機内食としては普通に美味しかった。
(ユナイテッド航空のことを事前に調べていた際に出てきた、「ユナイテッド航空 機内食 まずい」という検索候補は何だったんだろうか)
到着までの時間潰し(オードリー若林さんの本の紹介)
ニューアーク空港到着までの所要時間は約13時間である。
機内では、出発前までに仕上がらなかった前日譚その0の記事
tommykawa-guitar-experience.hatenablog.com
を書いたり、オードリー若林正恭さんの著書「ナナメの夕暮れ」をkindleで読んだりした。
(とても好きな本なので勝手に宣伝する)
オードリー若林さんの文章は、自分と社会との間に感じられるズレや疎外感を優しく受け止めて前を向かせてくれるような、温かい「包容力」に溢れており、とても大好きだ。
先ほど紹介した前日譚その0で触れたように、自分は「(理科系の)お勉強が得意」という属性を持ち合わせていたものの、(憧れだった)学術研究の世界に上手く馴染めなかった。
博士課程に行き研究を継続する憧れの選択から、就職をして音楽活動を行う現実的な選択に切り替えた際には、無力感や挫折感を味わった。
だが、そもそも課程進学に憧れを抱く人は少数派で、少々ネガティブな気持ちで音楽活動を選択することもレアケースなため、この無力感や挫折感は周囲の共感を得られなかった。
社会人(兼ミュージシャン)になるという自分の選択は本当に正しいのだろうか…
そのようなことを考えていたとき、若林さんの著書「社会人大学人見知り学部 卒業見込」と出会い、大いに救われた気持ちになった。
(また勝手に宣伝します)
それから、今回の旅を文章として書き残したいと思ったきっかけも、若林さんの海外旅行記「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」である。
(押しつけがましくてすみません…)
とにかく、若林さんの著書はオススメなので、是非読んでみてほしい。(押しつけがましくamazonの商品リンクも貼ったので…)
ニューアーク到着
そうこうしている間に、シートベルト着用サインが点灯した。
いよいよ着陸だ。
外を眺めると、日本とは違って土地に余裕を感じられる風景が広がっている。
高度がみるみる下がり、翼の裏からマンハッタンの高層ビル群が顔を出す。
とうとうアメリカまで一人で来てしまった。
高揚感と緊張感とともに飛行機はゆっくりと着陸した。
目立った遅延もなく(むしろ予定よりも早く着いたが)、ユナイテッド航空は総じて不自由なく自分をアメリカまで届けてくれた。
こうして、この旅の不安要素・ユナイテッド航空を無事に突破したのだった。
「クチコミなどのネットの情報を恐れずに、自ら体験するのはとても有意義だな」と思った。
だが、安心するにはまだ早かった。
旅のトラブルはいつも予想できない所で起こるのだ。
先に言っておくと、次回以降(ニューアーク到着後)から旅の雲行きは怪しくなっていく。
引き続き、お楽しみに。